【2022】新年のご挨拶と、ヨガな小話 | 墨田区押上・文京区千駄木のヨガスタジオ

あけましておめでとうございます！
2022年、寅年の1年がやってまいりました。

毎年恒例、干支の動物にちなんだヨガの小話をご紹介するこのブログも、
はや６本目となり、十二支の半分をご紹介させていただいたことになります。

これもひとえに、みなさまのおかげと切に思っています。
いつも本当にありがとうございます。

■さぁ、寅年の小話

インド神話に登場するトラから連想するものとして、トラに跨る「ドゥルガー」さまが思い浮かびます。

ドゥルガーさまとは、シヴァ神の奥様、パールヴァティーの化身の姿。
戦いの女神であり、女性の力の象徴とも言われています。

そのドゥルガーさまは、トラもしくはライオンに跨った姿で描かれることが多いのです。

インド神話においてトラもまた、神様の乗り物（ヴァーハナ）。
そして、その名を「ドゥン」と言うのだとか。

ドゥン。
つよそう。

けどかわいい。
ドゥン。

こんな感じで、シヴァさまにも懐いているのでしょうか。

残念ながら、ドゥンさま自体のお話は少ないので、
今回はドゥルガーさまについてお話をさせていただきたいと思います。

■ドゥルガーとは？

あるとき、神々の一族同士の戦争が起こりました。
神なのに戦争をしちゃうところがインド神話のおもしろいところ。

この戦争は、デーヴァ神族VSアスラ神族。
デーヴァはそれそのものがサンスクリット語で「神」という意味を持ち、もともと天界を治めていた神々のこと。
アスラは阿修羅の語源であり、もとは普通に神として描かれていたものの、
のちにデーヴァに対抗する勢力・魔神として描かれ方が変わっていったようです。

そのアスラ神族がデーヴァ親族を攻め、天界から追い出した際、シヴァとヴィシュヌは激怒します。
そしてその怒りから、なんと、光を発し始めます。（！）
それに釣られて他の神々も光を発します。（！！！）

その光たちが集まり、ものすごく強く、美しい女神が誕生したのです。
これが、ドゥルガー。

ドゥルガーはそれぞれの神から武器を与えられ、虎に跨り、アスラ神族を次々と倒していきます。
そして最後に王・マヒシャを討伐し、とうとうデーヴァ神族が勝利を収め天界を取り戻したのでした。


このようにして登場したドゥルガーですが、パールヴァティーの怒りの化身とも言われ、
本来は穏やかでやさしい女神・パールヴァティーの二面性を表すものとして人気の神でもあるようです。

■怒ったって、いいよね

神々の怒りから発せられた光によって生まれた、ドゥルガー。

怒りの感情って、できれば出会いたくないものですし、あまり良いイメージはありません。
確かに、怒りの感情は、とても厄介。
溜め込み過ぎると恨みや憎しみといった、より強い感情へと成長し、歪んだ形で表出することもあると思います。

さらには、この神話のように、神でさえ怒るのですから、
怒らないようにするというのはわたしたち人間には難しい話です。

であれば、その怒りを歪ませず、美しいドゥルガーを生み出した神々のように、
できれば前向きなエネルギーに変えていくということを心がけていたいなと思うのです。

■怒りは光

世の中には、怒りの感情から素晴らしい結果を生み出した人がたくさんいます。

青色発光ダイオード（LED）の開発で、2014年のノーベル物理学賞を受賞した中村修二教授。
陸上元五輪代表選手の世界陸上メダリスト、為末大選手。
キレキャラで大人気のマツコ・デラックスさんや有吉弘行さんとかも。笑

怒りという感情は、自分が大事にしてきた価値観や期待を裏切られたときに起こる、自然な感情です。
自分自身を大切に思い、守ろうとするからこそ生じる気持ち。
そのことについて一生懸命、主体性を持って取り組んでいるから発する気持ちです。

そんな純粋な気持ち自体を否定するのは、もったいないことですよね。
上記の人々は、否定をせずに肯定的に向き合ったからこそ、未来を拓いた好例だと多います。

むしろ怒れるほど本気になれるものをもっていることは、とても素敵で贅沢なこと。

そう考えると怒りというものは、今の自分が一生懸命であることの証明であり、
輝かしい未来への種とも言えると思います。
前向きなエネルギーへと変えられさえすれば、光としてわたしたちを導いてくれるものとなってくれます。

怒りは光。

韻を踏んでて素敵なおまじないになりそうなので覚えておきましょう。

怒りは光。
怒りは光。

■輝かしい毎日をすごそう

時代が変化し、価値観やライフスタイルの多様化がさらに進んだ2021年。
柔軟に対応できた場面もあれば、なかなかこれまで信じてきた価値観を手放せず、苦しんだ場面もあったと思います。

かつての常識が見直され、価値観の変化が求められる今だからこそ、
怒りをコントロールするスキル、アンガーマネジメントが求められるようにもなってきました。

2022年。
もうかれこれ2年近く、感染症に悩まされ、がまんを重ねています。
しらずしらずのうちに貯めたストレスで、怒りたくなる瞬間と出会うことも増えるかもしれません。

そんなときは、怒りは光であることを、思い出せるといいなと思います。
美しくも強い女神であって、神をも倒してしまうほどの光であることを。

そんな女神を、自分はもちろん、誰もが内側に宿してあることを忘れず、
素敵なエネルギーの循環を重ねられるといいですよね。

2022年も、みなさまとともにヨガをして、
そんなエネルギーのつながりを感じていたいと思います。

みなさまにとっても、バンデミエールが、内側の輝きを思い出せる場所でありますように。

今年もどうぞ、よろしくお願いいたします！

2022年　元旦
バンデミエール

墨田区・押上駅2分、文京区・千駄木駅すぐの、少人数制ヨガスタジオ。
押上・曳舟周辺、千駄木・根津・日暮里周辺の、通いやすく続けやすい、常温で行うヨガ専門スタジオです。
ヨガを始めるなら、押上・千駄木の初心者から楽しめるヨガ教室『バンデミエール・ヨガスタジオ』へ。
ヨガインストラクター養成講座も開催、ヨガ資格も取得可能。
押上ヨガ、千駄木ヨガは、バンデヨガをどうぞ！