News
ニュース
{
column
}
2026年01月2日

2026年がやってきました!
今年もどうぞ、vendemiaire + noniwa共々、よろしくお願いいたします。
2026年は午年ですね。
バンデミエールの新年ブログとして、はじめてみなさまに「あけましておめでとうございます」をお伝えさせていただいたのが、2014年。
2014年も午年だったそうで、バンデもぐるりと“ひとまわり”させいただいたようです。
時の流れに驚いています。
何にも変わっていない気もするけど、きっと変わったところもたくさんあるんだろうなぁ。
いつも支えてくださり、本当にありがとうございます。
ただ、干支の“ひとまわり”という言葉は、十二支ひとつずつの12年だけではないそうで。
十干・10年と十二支・12年を組み合わせたものが一周する60年を指すこともあるとのこと。
(今年が60年ぶりの丙午で出生率がウンヌンのやつですよね。)
そう考えると、バンデもまだまだ!
感慨に耽るのは早い!と気を締め直すのでした。
いつしかお正月恒例として自分(ゆかです)に課している、干支とインド神話を絡めた小話ブログ。
そして、たくま先生のゆるかわいい神様イラスト。
今年でひとまわりだー!と達成した気でいたのですが、この小話を始めたのは2017年からだったみたい。
まだまだ、狭義のひとまわりにも満たない歴史でございました。
というわけで、午年。
インド神話のおうまさん。
調べてみましたところ、ウッチャイヒシュラヴァス(Uchchaihshravas)という馬の王様がヒットしました。
どこで切ればいいのかわからないお名前・・・。
とりあえず、このブログではウッチャイさまとさせていただきます。笑
ウッチャイさまは、7つの頭を持つ馬で、空をお飛びになられます。
神の中の神とされるインドラ神が乗られる白馬です。
生まれたのは、神々が呪いを解くために行ったという、乳海攪拌のときです。
乳海攪拌は、ヒンドゥー教における天地創造の神話です。
神々の傲慢さが火種となって起こったある事件により、天界が呪いにかけられてしまいます。
そこに悪魔アスラが侵略してくるのですが、力を失っている神々にはなす術がなく。
ジヴァさまもブラフマーさまもお手上げと言ったそのとき、ヴィシュヌさまが登場。
不老不死の霊薬・アムリタを飲み、力を取り戻さねばとおっしゃいました。
アムリタを作るには、混沌の海である乳海をかき混ぜなければならず、
そのためには、神々と悪魔の協力が必要不可欠とおっしゃるヴィシュヌさま。
もちろん敵対するもの同士が協力するのは難しい話ですが、アムリタにはそれを乗り越えさせる魅力がありました。
不老不死への両者の渇望によって、一時的な同盟が組まれたのです。
ヴィシュヌさまは、乳海にさまざまな生き物の原始となる種や薬草を入れ、巨大亀クールマに化身、その甲羅にマンダラ山を乗せて海に出ます。
山に巨大蛇ヴァースキを絡め、神々が尻尾、アスラ陣営が頭をそれぞれもち、両端を引っ張り合います。
これによって山が回転し、乳海に攪拌が起きるという仕組み。
ですが、その攪拌により、これまで海に住んでいた生き物たちはすり潰され、山火事により山の木々や生き物たちも滅んでしまいます。
この山火事を鎮火するべく、インドラさまが山に水をかけ、火と水が出会います。
そして、山が抱えていた命の源が海に流れ込み、渦によって散り散りになった海に在った命と出会います。
なおも攪拌は続き、1000年もの間、あらゆるエネルギーが混ざり合っては新たな存在が生み出されていきました。
こうしてもともと世界が持っていた命の源流をエキスとし、少しずつ、乳海から新しいものが誕生したのです。
ウッチャイさまもこの時にご登場。インドラさまがお気に召し、彼の乗り物(ヴァーハナ)になりました。
最後の最後でアムリタが現れますが、案の定、神々とアスラたちの間でこのアムリタの取り合いが始まります。
なんちゃかんちゃを経て、アムリタは無事に神側に。(そこ大事ー!笑)
神々が飲んだことで不老不死となり、呪いが解け、今もこの世界の秩序が守られているという壮大なお話です。
アンコールワットの壁画にも描かれているなど、仏教圏にも影響を及ぼす創造物語として語り継がれています。
ふぅー、長かった!
みなさま、読んでくださいました?ありがとうございますっ!
読んでられるかーと思われたと思いますが、ここに書き出した乳海攪拌の物語はほんの一部。。
ですが、新しいものを生み出すにあたる、さまざまな教訓が含まれているのではないでしょうか。
ポジティブな力、ネガティブな力。どちらも欠かせないものであること。
古きものが根源となり、新しいことはすなわち再生であること。
欲望は不可能を可能にする、大きな動力となり得ること。
さまざまなものが溢れる現代において、新しいことを生み出すことって本当に難しいですよね。
日々の暮らしやお仕事においても、なかなかアイディアが浮かばないとか、決められたことをなぞっているだけに感じたりとか。
そんな自分がつまらなく思え、マイナスな感情に支配されて、負のループに陥ることもあるかもしれません。
そうやって、悩む時間もあっていいということを物語がまず教えてくれます。
そして、新しいと思えるものの背景にも、古いものがあるのだということ。
0から1を生み出すことって難しいのだけど、それは私たちの役割ではないと思っていいのかもしれません。
この世が生まれた時に、すでに1となり得た世界の中で、私たちの営みは2や10や10000にしていったり、時に0.5、-10にしてみたり。
作り替えを繰り返して、この世界を少しずつ良くしていくことが、私たちに与えられた役割ということではないでしょうか。
そしてそして、その作り替えの原動となるのが、欲望なんだと思います。
ヨガをする私たちは、欲は手放すものであり、ネガティブなものであると捉えがちかもしれません。
ですが、この欲があることで、マイナスの感情をボジティブに変換することができたり、自己を成長させることができます。
安定して生きること、よく食べよく眠ること、誰かと関わりたいと思うこと、愛したいと思うこと。
社会的に認められたいと望むこと、富や豊かさを得たいと感じること、平穏を求めること、救われたいと願うこと。
・・・気づきました?
7つのチャクラが象徴するものに準えて書いてみました。
チャクラって、エネルギーセンターと言われますが、ゆか的にはその正体は欲だと思っているのです。
と、余談はさておき。
裏腹ながらもたくさんの欲を抱える心身があるからこそ、
私たちは周囲と協力し、この世界を少しずつ変えていけると、信じていたいと思います。
攪拌される乳海から最初に生み出されたものは、実は毒でした。
産みの苦しみともいうのでしょうか、求めることに代償はつきものであることも、抗えないことのようです。
当然、物語においてはここでも一悶着あるのですが、シヴァさまがなんとか解決してくれます。
こうして毒だしを終えた2番目に生み出されたのが、ウッチャイさまです。
7つの頭と白い躯体。これが象徴するのは、純粋さ・神秘・力。
やっと生み出されたウッチャイヒシュラヴァスの美しいお姿に、神々とアスラたちは希望の光を見たのではないかと思います。
馬は日本においても縁起物で、躍進力や飛躍、成長、生命力などポジティブなイメージを与えてくれます。
2026年、午年。
今年もいろんなことが待っています。
ヨガを通して、自分の中の純粋な欲の存在に気づくこと。
それに従い、作り替えに挑んでいく中で、きっと希望が生まれてくれることを忘れずにいたいなと思います。
最後に。
バンデヨガクラス、最初の仰向けパートで、股関節をぐるぐるするでしょ?
あれ、「乳海攪拌」ですっ!笑
ヨガをするたび、たくさんの新しい何かが、皆様の心身に宿りますように!
希望ある1年にしましょうね。
今年もよろしくお願いします!
2026年 元旦
バンデミエール
( writer / ゆか )
今そこにある 尊いあなたの 幸せと成長を
Copyright © 2024 vendemiaire yoga center. All Rights Reserved.