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2019年01月1日
2019年。
安室ちゃんやタッキーも自身の活動に「。」を打った2018年が過ぎ、
年号も変わる、新たな時代の幕開けです。
新しい時代へ突っ走ろうといわんばかりに、今年の干支はイノシシ。
ヨガスタジオには難題だなぁと昨年は思っていたのですが、
それは単にわたしの勉強不足で、ヴィシュヌ様はイノシシにも化身しておられました。
というわけで、みなさまのお手元に届きましたでしょうか?
牙に地球を乗せてくれています。
その昔、悪魔の手によって暗い海底に沈められた大地。
ヴァラーハ様はそれを見つけ出し、海の上に引っ張りあげるために、
こうして自身の牙を使いました。
そして、その救出を止めようとする悪魔と1000年にもおよぶ死闘を繰り広げ、
この大地を再び、光降り注ぐ場所へと導いてくれたのだそうです。
その逸話から、ヴァラーハ様は、地上を救う犠牲の精神に満ち溢れた神として崇められています。
そして、信じるものを守り貫くには、猪神ヴァラーハの、この行動のように、
犠牲を恐れず突き進むべきということを象徴しているとも言われます。
宇宙を維持する神、ヴィシュヌ様が化身した姿ですが、
どのように出現したかというと、なんとブラフマー様の鼻の穴から生まれてきました。
大地がなくなって瞑想する場所がなく困っていたブラフマー様が、
ヴィシュヌ様に助けを求めたところ、鼻からハローと出てきたわけです。
鼻からスイカと出産の痛みを例えることもありますが、
ブラフマー様は例えではなく、鼻から神を生み出したのですね。地球を救うために。
脱帽です。
そしてヴァラーハ様は、新たなる周期(カルパ)の象徴とも言われます。
カルパとは、インド哲学における、時間の単位です。
ひとつの世界が誕生し、消滅するまでの期間。
ヴァラーハ様によって改めて大地が出現したことから、
そこから時代が新たに始まったと解釈されているわけです。
(1カルパは私たちの時の単位では43億年とも言われますが、ブラフマー様にとってはたったの1日です。笑)
つまり、イノシシの姿をしたヴァラーハ様は、
ヒンドゥー教では始まりの象徴でもあるそうです。
日本では、亥年は十二支の12番目、いちばん最後で覚えています。
幼い頃に読んでもらった絵本の記憶ですが、
お釈迦様にご挨拶参りをするときの動物たちの競争で、
その到着順番が干支の並びになったというストーリーがありました。
確かネズミは自分の身体的ハンデを考慮し、ずっと牛の頭に乗って移動して、
最後の瞬間に飛び降りて一番になったということで、
子年のわたしはなんだか幼いながらにごめんなさいという気分になりました。
猪突猛進の猪は、素直に真っ直ぐしか走れないので、地球を何周もすることになって遅れたとか。。
実直が故に、みんなでいたずらしても、いつも一番にバレて怒られてしまう亥年のイトコのお兄ちゃんの姿と重なり、
なんだか妙に納得し、納得してしまった自分にも罪悪感的なものを感じてしまったという、
全体的にもんにょりとした気分にならされた絵本でした。
・・・と、話が逸れてしまいましたが、
かたや始まりの象徴であるイノシシが、所変わればひとつの周期のラストとされていることからも、
「おわりははじまり」なんだなということを、ぼんやり考えてしまいます。
し、
終えることは、何かを手放すことだったり、諦めることだったり、
人間ですから、得体の知れない恐怖や悲しさを感じることも多いのですが、
時の流れに切れ目がないように、あとで振り返ると「きっかけ」という言葉で、
ひとつのポイントに過ぎないものが「終わり=始まり」ですよね。
この真理には、誰もが何度も救われているのではないかなと思います。
時は誰にでも等しく、波なく流れています。
そこに心身の浮き沈みや進む速度の速さなど、波を作っているのは自分自身です。
その波のリズムが人によって異なることで、また大きな衝突やうねりを感じ、
この世界が豊かになります。
そして「終わり=始まり」への一喜一憂も生じるのですが・・・
ヨガは、人によって感じ方の異なるその時の流れを、
本来のフラットなものとして受け取れるよう、戻してくれるものだなぁと思います。
呼吸に乗せて、大きく動いたり静かに心を整えたりすることで、
波を作り出しているのが、他でもない自分自身であることを思い出させてくれるからです。
特にバンデヨガはフローのヨガ。
大きな波を自分の力で作り出し、そこからその波に乗ったり乗れなかったりする自分を見つめていただいています。
乗れても乗れなくても、それは大きな問題ではないと、インストラクターたちは言います。
大切なのは「見つめるもう一人の自分」に気づくこと。
それこそが本来の自分であり、その気づきがわたしたちに平静をもたらし、
本来の自分らしく物事と向き合い、信じる道が何かを悟り、
その道を進むための新しいパワーを与えてくれているのです。
これもひとつの、「終わり=始まり」ではないでしょうか。
ヨガは、絶え間ないこの日常を区切り、 “間” をもたらしてくれるもの。
・・・それにしても、人それぞれの波がある毎日の中で、
そんな “間” を一緒に過ごせる瞬間があることが、とても貴重で尊いものに思えます。
みなさまいつも、本当に、
そんなことを感じた2018年の終わりであり、2019年の始まりな、今日。
今年もみなさまにとって、たくさんの素敵な「きっかけ」がありますように。
おわりはじまりの象徴、そして恐れず突き進む力の象徴ヴァラーハ様の恩恵にあずかり、
さまざまな区切りを、より良い方向へと向かうターニングポイントにできるよう、
自分を見つめるヨガのひととき、今年もたくさん、楽しんでいただけるといいなと思います。
墨田区・押上駅2分、文京区・千駄木駅すぐの、少人数制ヨガスタジオ。 押上・曳舟周辺、千駄木・根津・日暮里周辺の、通いやすく続けやすい、常温で行うヨガ専門スタジオです。 ヨガを始めるなら、押上・千駄木の初心者から楽しめるヨガ教室『バンデミエール・ヨガスタジオ』へ。 ヨガインストラクター養成講座も開催、ヨガ資格も取得可能。 押上ヨガ、千駄木ヨガは、バンデヨガをどうぞ!
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