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2021年01月1日
あけましておめでとうございます!
2021年がやってまいりました。
今年は、うしどし。
牛といえば、ヨガでは「牛の顔のポーズ」として有名な「ゴムカ・アサナ」がすぐに浮かびますが、
インド神話にも、うしさんは登場しています。
というわけで、バンデミエール、今年の年賀状には、うしさんのナンディンさまに登場いただきました!
ナンディン(または、ナンディー)は、昨年のねずみのムシカと同じく、
神様の乗り物(ヴァーハナ)です。
ねずみのムシカは、象の頭のガネーシャさまを乗せていましたが、
ナンディンは、これまたインドで人気の神様、シヴァさまの乗り物です!
ヒンドゥー教のインドでは、牛が神聖な動物として崇められているのは有名なお話しですが、
その理由として、最高神の一柱であるシヴァの乗り物として選ばれていることもあげられています。
なぜ牛がシヴァの乗り物に選ばれたかは定かではありませんが、
シヴァの異名のひとつに「パシュパティ」といって、「牛の王」という意味を持つものもあるそうです。
では、うしのナンディンの持つ役割とは・・・?
ナンディンは、シヴァさまの乗り物として有名になる前は、
ナンディケシュヴァラと呼ばれる神様だったそうです。
この神様は、喜びと音楽、そして舞踊をつかさどる神。
ここから、ナタラージャという踊りの王の名が生まれ、
しかもそのナタラージャもまた、シヴァの異名となっています。
踊りの神でもあるシヴァさま。
彼が舞う時、そのための音楽を奏でるのが、ナンディンの役割でもあるそうです。
そんなところから、ナンディンは、「幸福」「幸せなもの」という意味を持つとも言われます。
シヴァの踊りは、宇宙のリズムなんだそうです。
ここで忘れてはいけないのが、シヴァは、破壊の神であるということ。
これは決して、マイナスの意味での破壊ではありません。
シヴァは慈悲深い神様としても有名です。
そんな神による破壊は、もう一度、世界を作り直すための破壊、です。
再生のための、破壊です。
そして、そのためのリズムを奏でるのが、ナンディンなのです。
こんな逸話があります。
シヴァのことをよく思わない聖者たちが、シヴァを退治しようと呪いをかけました。
でも、シヴァには通用せず、聖者たちは次の手として、虎を出動させました。
虎だけでなく、蛇や怪物もシヴァのもとへと送り込みました。
けれどもシヴァは、虎の皮を剥いで衣装とし、
蛇は巻き付け首飾りとし、怪物を踏みつけ舞台にして、
なおも踊りを止めません。
もちろんナンディンも、シヴァと共鳴し、音楽を奏で続けます。
この姿には、天界の神々もすっかり見惚れ、
ついには聖者たちも、シヴァこそ宇宙の王であると、負けを認めたそうです。
未曾有の出来事を耐え抜いた、2020年。
きっとみなさまそれぞれに、色んな変化がもたらされたことだろうと思います。
それはまさに、シヴァのもとに送り込まれた、虎や蛇や怪物や呪いのようでした。
また、世界は昨年末に、200年近く続いた「土の時代」を終え、
「風の時代」へと移行したとも言われます。
きっと今年も、これまでの価値観を揺るがされるような出来事と、たくさん出会うことでしょう。
それぞれに、変革をせまられるタイミングが訪れることと思います。
今、神々の世界ではまさに、ナンディンが音楽を奏で、
シヴァさまがダンスを繰り広げているのかもしれません。
再生のための、破壊のリズムが、響いているのかもしれません。
その響きの大きさに、いろんなことを諦めたり、嘆いたりすることもあると思います。
なんのために、諦めるのか、嘆くのか。
それが明確であれば、それらの反応もまた、決して悪いことではないはずです。
ピンチをチャンスに変えながら、逞しく舞い続けるシヴァのように、
わたしたちも襲いかかってくるいろんな出来事を、
しっかりと受け入れ、力強く対応していく強さを持っていたいと感じます。
虎や悪魔に屈せずシヴァが踊り続ける姿に神々が陶酔したように、
強くしなやかに今の時代を生きるわたしたちの姿もまた、
いつか誰かの励ましとなり、勇気づけ、心を明るく照らすときが来るのではないでしょうか。
虎や蛇を身に纏って踊るシヴァの姿は想像するとちょっと物々しいですし、
そのそばで音楽を奏でるナンディンも、きっと必死に違いないでしょうが・・・笑
彼らはきっと、次に作り出される世界が、美しいものだと信じているから、
何があっても踊りと音楽をやめないんだと思います。
なんてったって、ナンディンは幸福の象徴ですし、シヴァもまた吉祥の象徴です。
世界に起こるいろいろに翻弄されるわたしたちもまた、シヴァとナンディンのリズムに踊らされているのかもしれません。
ですが、そのひと踏みひと踏みが、しっかりと未来のための地を固め、
ひと振りひと振りが、幸福を願う前向きな心から紡ぎ出されるものであるといいなと思います。
2021年も、みなさまとともにヨガをして、
内側に響く素敵なリズムを感じていたいと願います。
みなさまにとっても、バンデミエールが、幸福な響きを思い出せる場所でありますように。
今年もどうぞ、よろしくお願いいたします!
2021年 元旦
バンデミエール
墨田区・押上駅2分、文京区・千駄木駅すぐの、少人数制ヨガスタジオ。 押上・曳舟周辺、千駄木・根津・日暮里周辺の、通いやすく続けやすい、常温で行うヨガ専門スタジオです。 ヨガを始めるなら、押上・千駄木の初心者から楽しめるヨガ教室『バンデミエール・ヨガスタジオ』へ。 ヨガインストラクター養成講座も開催、ヨガ資格も取得可能。 押上ヨガ、千駄木ヨガは、バンデヨガをどうぞ!
今そこにある 尊いあなたの 幸せと成長を
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